近況

コロナが長引いている。友人や周りの人たちと会う機会が少なくなり、私も家にいる時間が長い。ベッドを買った。椅子を買った。在宅で漫画の広告の仕事を始めた。無隣館に合格した。誰かと会えることは当たり前のことではなくありがたいことなのだ。私は絵を描きたいと思っている。仏像を彫りたいと思っている。俳優の仕事を続けていると一番いいのは透明な器であることのように思う。与えられた役の色を私という身体を通して可視化するのだ。突き詰めていくほど私という存在は失われてゆき劇が終わったあとも私はどこかへいってしまったように思うのだ。役に私を渡してしまう。それはひとつの取引なのかもしれない。契約なのかもしれない。街に出るときカメラをもって出る。それはその風景を撮影するというよりも自分がそこにいたという足跡をたしかめるためなのかもしれない。


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